プログラミングの入門者は、「初心者向けの易しい入門書」を標傍する本は避けたほうが無難である。
難しいことを易しく説明した本ならば良いのだが、そのような本は稀である。「易しい入門書」は、実際には、難しいことを扱わないことで易しく見せかけている本であることが多い。その手の本で学んで理解したつもりになっても、いざ実際にプログラミングを始めようとしてもどこかでひっかかり、結局、難しい本で調べ直すことになる。二度手間である。
もちろん、難しいことを易しく説明した本と単に難しい部分をはしょっただけの本を見分けることができれば問題はないのだが、それができる人は、すでに入門書は必要としないだろう。
結論として、プログラミングの入門者は、たとえ難しそうでも細かなことまできちんと書き込まれた本を読むことをお勧めする。そのほうが、「易しい入門書」に頼るよりも、長期的にはかえって効率的である。